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海外の危険と対策

海外は危険か


1. 海外は危険か 
人口あたりの凶悪犯罪の実態
 
外務省の海外安全ウェブサイト、ニューヨーク総領事館のウェブサイト、警察庁の犯罪統計から、凶悪犯罪の人口あたり件数について、日本の何倍あるかを比較し、下の表にまとめました。但し、ニューヨーク市については、東京との比較です。


(a) 危ないと言われる国の危険度。ニューヨーク市の例

「危険だ」とされ、多くの人が「危険だ」と思っているニューヨークの殺人は、東京の5倍以上起こっていることがわかりました。強盗は40倍以上。強姦は9倍以上も起こっています。明らかに、東京に比べて凶悪犯罪が大変に多い町です。

(b) 「微笑みの国」と言われる国の安全度。タイの例

安全なイメージのあるタイですが、人口当たりの凶悪犯罪の件数を見ると、殺人は日本の20倍近く、路上強盗も3倍、強姦は6倍も発生しています。強盗と強姦はニューヨークよりもましかもしれませんが、殺人は、ニューヨークと比べても4倍近く発生しています。漠然と安全と思い込まず、きちんと事実を認識し、適切な対策をとる必要があります。

なお、銃器の押収が日本の166倍もあり、薬物検挙者数も15倍あります。この辺が、タイの殺人等の凶悪犯罪と関わっている可能性があります。いずれにしても、犯罪集団は必ず銃器を持っていることを前提に対応することが重要でしょう。麻薬が凶悪性を高めている可能性もあります。

(c) アフリカは危ないか。ケニアの例

多くの人が「アフリカは危険だ。」と思っています。確かに、ケニアの殺人は日本の4倍近く、路上強盗は8倍以上、強姦も2倍近く起きています。

凶悪犯罪は、大都市のほうが多い可能性があるので、殺人については、ナイロビのほうがニューヨークより多い可能性もあります。しかし、おそらく、バンコクに比べれば少ないでしょう。強盗と強姦に関しても、表の数値からして、ニューヨークのほうがナイロビよりも多いと考えていいでしょう。多くの人が危険だと思っているアフリカも、確かに日本に比べればかなり危険ですが、これらの数字の上では、凶悪犯罪の種類によっては、タイやニューヨークよりましだということになります。
 
なお、ケニアでは、強盗が多いことが特徴ですが、これは、アフリカに共通です。アジアでは、殺人のほか、 親しげに声をかけてきた人にだまされてついていくと睡眠薬強盗やいかさま賭博の被害に遭う事件が多いのが特徴です。しかも、その被害が日本人に集中してい ます。地域別の犯罪の特徴について、詳しくは、外務省の海外邦人援護統計の地域別数値を御参照。
 
日本(ニューヨーク市については東京)を1とした場合の人口当たり犯罪認知件数

 凶悪犯罪の種類

タイ ケニア  ニューヨーク市
殺人

19.59

3.89

5.17

強盗全体    

 41.51

路上強盗

 2.59

 8.43

 
強姦

 5.98

 1.85

 9.14

拳銃・拳銃部品押収検挙人数

 166.35

   
薬物犯罪検挙者数

 14.91

   
タイの統計値は2006年。

ケニアについては2007年。

ニューヨーク市と東京については2005年。

 

情報源:

タイとケニア: 外務省海外安全情報ウェブサイト: それぞれの国の安全対策基礎データ

日本: 警察庁「平成19年の犯罪情勢」(2008年5月)、警察庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課「平成19 年中の薬物・銃器情勢」(2008年4月)

(d) 危険は変化する

新たな犯罪、事件等のリスクが生じたり、それほど危険で無かったところが危険になるなどの変化もかなりあります。例えば、デング熱等の病気の流行、洪水等の自然災害、アルカイーダ系グループの活動の急速な拡大等。外務省の海外安全情報等で最新情報を得て、的確な対応を。

 

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