マダガスカル訪問交流事業

   
 
2007年度財団法人三菱銀行国際財団助成
「アジアの国」マダガスカル訪問・交流事業
 
マダガスカルを選んだ理由
 
私たちの親の時代に比べ、円が3倍ほどに強くなった一方で、国際航空運賃が格段に安くなったため、私たちも海外に容易に行けるようになりました。しかし、以上、いずれも、先進国とアジアの国々が中心であり、特に開発途上国に関しては、人類社会の共有意識の下に、これまでのアジアの人たちとの相互理解・交流の基礎を拡大させる形で、より幅広い理解・交流を目指す必要があると考えています。

その点、マダガスカルは、地理的・経済的・政治的にはアフリカであるものの、インドネシアから移動していった人たちが初めて居住して社会の基層を形作っており、「アフリカに一番近いアジアの国」(山口洋一・元在マダガスカル日本大使の著書の副題)と言われるように、大変アジア的な国です。
 
2005 年に映画「マダガスカル」が広く上映されたことにより、関心を持つ日本人が、特に若者の間では多くなっています。(第2作の「Madagascar 2」も各国で公開。
 
そして、それに先立って、メンバーの多くが暮らす(但し、他県で生まれ育った者が多数になっています。)新潟においては、ジョスラン・ラディフェラ駐日マダガスカル大使の御尽力もあり、2004 年以来、同大使をお招きしてのシンポジウム、その機会に設立された市民レベルの新潟マダガスカル友の会による活動、2006 年秋の同大使による県立中等教育学校での国際理解授業の実施と新潟大学での公開の特別講義、マダガスカル在住の女性に来て頂いての同年春の新潟青稜大学でのマダガスカル講演会等が行われています。

また、人類社会の共有意識を得る上では、比較的遠い場所であることに加え、開発途上国の開発問題 について強い関心を持っている者のグループとしては、開発が遅れているとされる国の人々の状況を見ることが、とりわけ重要です。その点、マダガスカルは、 世界銀行の2007年の報告では、「1日1ドル以下で生活」する人の割合が6割を超え、そのようなデータのある国の中では下から5番目の「貧困国」とされ ています。しかし、平均寿命、識字率、就学率、1人当たりGDPを用いてその国の人々が自分たちの生活を良くする力を総合的に示した国連開発計画の 2007年の報告中の「人間開発」指数に関しては、マダガスカルは、下位ではなく、中位グループの中の下位の開発途上国になっています。そのように、お金で見ると最貧国、しかし、自分たちの生活を良くする力は比較的大きい国の実態を見ることで、より多くのことを学べると考えました。(実際、その通りだったのです。)

以上のような認識と状況から、私たちは、開発途上国の事例として、「アフリカに一番近いアジアの国」とされるマダガスカルの社会、自然、文化、若者の意識や暮らしについて学び、交流し、その結果を日本の若者に発信したいと考えたものです。

なお、実施に当たっては、上記のような駐日マダガスカル大使他の方々の御協力のお申し出も頂いて いました。これは、的確に訪問先や交流相手を選定して効果的な訪問を実現する上で、非常に重要なことでした。また、事故等の万が一の場合にも、現地に協力 者があることは、非常に心強いことです。更に、マダガスカルを訪問する日本人が限られているため、現地の日本大使館等との連絡も密接にできるということも 強みです。
    
 
■ 2008年4月1日、財団法人三菱銀行国際財団は、合併により、財団法人三菱UFJ国際財団となりました。