お知らせ |
副専攻「平和学」では、副専攻の修了を目指さない学生が副専攻「平和学」のQコード科目を履修することを歓迎します。 但し、2018年度には、副専攻修了認定予定者に限定している総合演習等の科目を除くQコード科目をGコード科目に転換します。 このことにより、誰でも履修できるようになるだけでなく、各学部の卒業に必要な単位に算入されるようになります。 (2017年度時点では、各学部とも、Qコード科目を卒業に必要な単位に算入していません。) |
教員3人の定年退職、1人の他大学転出により大学の専攻としての質の保証ができなくなるため、不本意ながら、 2016年度以降入学者(2016年度入学者とみなされる編入者を含みます。)については副専攻「平和学」を休止します。 2016年度以降入学者は副専攻「平和学」の修了認定を得られませんが、副専攻「平和学」の科目の履修を歓迎します。 なお、3年次までに履修することが修了要件になっている「平和学入門」の開講は2017年度までの予定です。しかし、 代わりに、2018年度からはGコード科目「平和学概論」を開講します。 2018年度の「平和学総合演習」「修了ペーパー」「平和学概論」の準備等のため、 18冊の図書を中央図書館に新たに入れました。 図書一覧をこのページの下部の「新規購入図書等のお知らせ」に掲げます。(2月26日) |
Qコード3科目を、2018年度からGコード科目(新潟大学個性化科目>自由主題)に転換します。 (2017年11月30日) 科目区分が異なると同じ名称が使えないため、科目名もわずかに変更になります。下記は、変更後の科目名です。 「平和学概論」は、「平和学入門」を発展させたもので、しかも担当教員が異なるために内容的にも重複が少ないので、 「平和学入門」履修者でも履修でき、かつ副専攻「平和学」の修了に必要な単位として算入します。 その内容は、カンボジア政治の研究者らしく、紛争解決論がかなりよく論じられています。 履修の価値についてはシラバスを見て判断して下さい。 「平和と現代のグローバル安全保障論」のシラバスは2月1日に、「平和学概論」は2月7日に、学務情報システムで公開されました。 「開発・環境と平和」も3月28日に公開されました。 科目コードをクリックすると学務情報システム上のシラバスが現れます。 Gコードになっても、副専攻「平和学」の指定科目なので、副専攻修了認定に必要な単位数に算入されます。 但し、「開発・環境と平和」」と 「平和と現代のグローバル安全保障論」については、 それぞれの前身の科目と重複して単位を取得することはできません。 (「平和学概論」は「平和学入門」と重複して履修・単位取得できます。) 他方で、Gコードとなることにより、各学部が卒業に必要な単位に算入されるというメリットが生じます。 蓮井誠一郎茨城大学教授 「開発・環境と平和」 (180G3955) (夏季集中予定) 蓮井先生の紹介のページ: https://info.ibaraki.ac.jp/Profiles/6/0000515/profile.html 高橋敏哉松蔭大学准教授 「平和と現代のグローバル安全保障論(Peace and Contemporary Security Studies)」 (180G3956) (夏季集中予定) 高橋先生の紹介のページ: http://www.shoin-u.ac.jp/univ/research/teacher/000680/ 山田浩史新潟国際情報大学講師 「平和学概論」 (183G3722) (第3クウォーター金曜4-5限予定) (1単位の「平和学入門」を2単位のGコード科目に転換。) 新たに非常勤講師としての講義をお願いする山田先生は、カンボジア政治の、日本では卓越した専門家です。 同国の政治は、米国及び米国の支援する軍事政権と共産勢力との内戦、米国の撤退に伴い1975年に政権を取った ポルポト派が4年弱の間に行った200万人前後の大虐殺、難民流出、その後も続いた内戦、ポルポト派の大虐殺を 信じない国際社会の同派支持の継続と実効支配する政権の孤立による復興の遅れ、1991-93年のPKOによる選挙後も 98年のポルポト死亡まで政治勢力間の武力衝突等が続きました。そのような武力紛争の一方で、ポルポト派が ほぼすべての学校教員や知識人を虐殺する等したことによる人材不足や社会の疲弊は著しい状況でした。 武器を使った政治勢力間の衝突、汚職、人権侵害等も依然として蔓延しています。他方で、特別法廷による ポルポト派幹部の裁判も続いています。そのため、カンボジア政治では、武力衝突をいかに無くすかという消極的平和の問題と 同時に、いかにして人や社会を安定させるかという積極的平和の問題を扱うことが不可避です。 山田講師は、学生の時に紛争地域周辺等で開発協力に従事するNGOのインターンとしてカンボジアに関わって以来、 同国留学、東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障プログラム」特任研究員(2008-11年)、同大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構持続的平和研究センター特任研究員(2014-15年)等としてカンボジアを舞台とする消極的平和・積極的平和の 諸課題の研究を一貫して行い、多数の著作をまとめるとともに、カンボジアに関わる様々なNGOや研究者の連絡組織であり、 市民に対しカンボジアについて学ぶ機会を提供している「カンボジア市民フォーラム」の事務局長を、新潟への移転に伴って 継続困難となった2016年までの10年間にわたり務められました。このような実績が評価され、2005年には、「ユーラシア大陸の 地域紛争の現場に赴き、その地で調査研究活動を行ったり、NGOなどを通して国際貢献をしようとする熱意を持った人」 (秋野基金ウェブサイト)に贈られる秋野豊賞を授与されています。 このように、山田講師は、カンボジアを舞台に、平和学で言う消極的平和と積極的平和の両面から研究に取り組むとともに 積極的平和作りの実践を行う団体等とも密接に関わっており、平和について、理論だけでなく、カンボジアの具体的事例を示しつつ 消極的平和と積極的平和の実践についても説得力をもって論じることのできる研究者であり、新潟地域の平和学会会員として 貴重な人材です。 山田先生の紹介のページ https://www.nuis.ac.jp/pub/teacher_yamada.html |
2018年度の予定 |
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2014年は第一次世界大戦勃発から100年、2015年は第二次大戦終結から70年です。第一次大戦を経験した人はほとんど亡くなり、第二次大戦経験者も少なくなりました。過去70年間、日本国内で戦乱は無いので、日本で生まれ育った学生にとって戦乱は想像し難いことかもしれません。しかし、1945年以降も、朝鮮半島、インドシナ等、日本のすぐ近くでも大きな戦乱により多くの人が苦しみ、その影響はまだ残っています。中東、東欧、旧ソ連、アフリカ等では、戦争や内戦がいつまでも終結しません。更に、カンボジア、ルワンダ他では、戦乱とは異なる形での大量虐殺が行われ、南西アジア、北アフリカ、西アフリカ等では、いわゆるテロリストが一般市民をも対象に殺戮を繰り返しています。このように、国家間の戦争に加え、内戦、そして必ずしも兵器によらない殺戮等が行われるようになり、世界では多くの人が亡くなったり、命を脅かされたりしています。世界の人々が国境を超えてますまず強く結びつき、依存し合っている現代において、70年間戦乱の無かった日本の人々にとって、ひとごとと放置できない問題です。
沖縄本郷南部に多数ある鍾乳洞の1つのアブチラガマ。 本土攻撃を少しでも遅らせるために徹底抗戦を命じられ た日本軍はこれら鍾乳洞に立てこもるなどしたが、爆弾 を撃ち込まれたり火炎放射器で焼かれたりしてほぼ全 滅した。しかし、アブチラガマは規模が大きかったこと等 により、日本軍が最南部に逃げた後、残っていた重症の 傷病兵や住民が生きながらえ、敗戦後に投降した。戦後 にゴミ捨て場等になっていたものを住民や市民団体が掘 り起こし、予約制で見学できるようにした。図の赤紫部分 は朝鮮人慰安婦がいた場所で、ひめゆり部隊は立ち入り 禁止となっていた。 |
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「ベトナム戦争」中の戦闘で破壊された高校 (ベトナム中部、2009年) |
インドシナ戦争取材中にアンコールワット 近くでポルポト派に殺された写真家 一ノ瀬泰造の現地の墓(2014年) |
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戦闘で破壊されたアパート (ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル、2008年) |
残された地雷や不発弾の数も おびただしい。 (カンボジアの地雷博物館) |
他方で、第二次大戦末期に広島と長崎で投下された核兵器は、その後、戦争での使用例は無いものの、米ソの対立の中で開発競争が進み、大量に蓄積されました。ソ連崩壊以後、両陣営による開発競争は無くなったものの、更なる高性能化が図られているばかりか、保有国が拡大しています。ひとたび使われれば極めて大きな犠牲を出す核兵器の廃絶も、依然として重大な課題です。
国連軍縮会議in新潟(2009年) |
慰安婦問題、「領有権」問題等、1945年までの力による国家・人間集団関係の負の遺産の清算さえも残ったままです。
戦争のない状態=「平和」と考えるひとが多いと思います。しかし、たんに戦争がない状態だけでは「平和」とはいえません。戦争がなくても、貧困、不正、差別、抑圧などが社会にある限り、人々は安心して暮らすことができず、これは「平和」ではありません。ノルウェーのヨハン・ガルトゥングは、貧困・差別・抑圧などを「構造的暴力」、直接的暴力だけでなく構造的暴力もない状態が「平和」なのだと定義しました。そして、世界の至る所に、そのような構造的暴力が見られます。日本社会にも、貧困から抜け出せない人たち、社会的出身や人種・国籍による差別、ジェンダー差別など、構造的暴力が見られます。日本国内にも「平和」でない状況が少なくありません。
脱北者が越える冬の豆満江 (2003年) |
まだ深みに水のたまっている 乾季の始まりの川に 水を飲みに来た豚の親子(中央)。 しかし、住民も同じ水を飲む。 (ブルキナファソ、1996年) |
校舎は父母がボランティアで 修理しているが、校長以外の 教員の配置されていない マダガスカルの村の 小学校(2005年) |
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政権にとって危険とされた 知識人等が拘束され、 拷問を受けていた カンボジアの施設(2013年) |
大虐殺を行ったポルポト派幹部を裁く カンボジア特別法廷(2014年) |
住民が団結し、良質な編み物、 交代での民泊等により得た 現金収入で自宅につけられた 太陽光発電パネル (チチカカ湖のペルー側にある タキーレ島、1998年) |
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アンコールワット周辺で 土産物を売る子供たち (2011年) |
日中、大木の根本の祠に花を ささげる人々。夜は路上生活者 が毛布にくるまって寝ていた。 (インド・ヴァラーナシ、1988年) |
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氷点下10度以下に下がる 冬のニューヨークの夜の公園のベンチや路上、 商店の軒先などでも、毛布にくるまって 寝ている路上生活者が大勢見られる。 無防備な黒人の青年が警察官に 銃で撃ち殺され、それに大勢が抗議する という事件も繰り返されている。 グアンタナモ基地では、 拷問が繰り返されてきた。 |
高度成長により、「一億総中流」とされ、貧困問題はなくなったと日本人は思い込んでいた。しかし、実際には、それに取り残された人たちがいた。路上生活者等の貧困層のほとんどが、元々貧困問題に直面していた層であって、その貧困から抜け出せずにいる。更に、目につかない貧困層、住民票や更には国籍が無いために、医療、教育等、最低限の社会保障も受けられない人々がいる。 貧困にあえぐ人が暴力をふるうと思い込む人がいるが、路上生活者が石を投げつけられたり体に火をつけられたりして亡くなる事件はあっても、その逆の事件はないのが、日本以外を含めて事実である。自らの生活を良くする力を奪われている人たちが、悪者にされ、同時に、社会を良くするための議論や行動に参加することもできずにいる現実がある。 |
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国連人権理事会の見解(2014年8月20日)は、 日本には多くの人権上の問題があると している。 国境なき記者団による各国の報道の自由の 評価(2015年版)では、日本は180か国中61位 であった。 日本の報道の自由についての国連人権理事会 の調査者の訪問を日本政府は拒んだ (2015年12月)。 |
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課題別副専攻「平和学」では、
- 基礎的課題に関する科目(国際法、国際関係論など)
- 直接的暴力に関する科目(安全保障論など)
- 構造的暴力に関する科目(人権、開発など)
- 地域的課題に関する科目(東アジアなど)
- 実践的課題に関する科目(「平和を考える」)
を開講して、世界や日本で人びとの平穏な生活が脅かされる状況を直視し、戦争のないことに加えて、人間の尊厳を回復できる国際社会の条件を広い観点から考えます。「平和学」の履修により、世界の人たちのことを自分に関わることとして考えられる、21世紀にふさわしい国際人になってもらいたいと願っています。
「副専攻」は、各学部の専攻課程に加えて修得することのできる追加的な専攻です。
- どの学部の学生も修得することができます。(但し、現時点では、旭町キャンパスの学生は、物理的に難しい実態があります。)
- 副専攻の修得に、事前の申請等は必要ありません(但し、各科目の履修は毎学期登録して下さい)。 最終的に卒業時に認定を申請します。かつ、修得は、主専攻課程に対して追加的なものであり、その修了は必須でもありません。そのため、各自が、卒業までの間に自由に修得を試みることができます。 なお、就職活動の際のアピールなどに必要な3-4年生には「副専攻履修証明書」を発行します。
- 副専攻の認定のための手続きの日程は、毎年概ね同じです。2017年度の日程を例として以下に示します。
12月4日(月)から1月12日(金)まで 学期末までに修了要件を満たす見込みの4年生が認定申請書を教務課に提出。 2月9日(金)まで 各副専攻委員会が審査。 2月13(火)-23(金)日の間 大学教育委員会副専攻部会が審査。 3月はじめ 教育・学生支援機構運営会議が審査。 3月9日(金) 大学教育委員会による認定(最終判断)。 3月9日(金)以降 副専攻認定者発表(学内掲示板・学務情報システム掲示板) 3月23日(金) 卒業式で副専攻認定証書を授与。
但し、
- 2018年度には、副専攻修了認定予定者に限定している総合演習等の科目を除くQコード科目をGコード科目に転換します。
このことにより、誰でも履修できるようになるだけでなく、各学部の卒業に必要な単位に算入されるようになります。- 履修希望者が定員を超えるような場合は、「平和学」の修得を目指している学生を優先します。
- また、Qコード科目を卒業に必要な単位に算入するかどうかは、それぞれの学部が決めています。そして、ほとんどの学部で、Qコード科目は卒業に必要な単位に含めていないと承知しています。この点については、所属する学部の学務係等で確認して下さい。
年度 人数 認定者の所属学部 2007年度 2 教育人間科学部、法学部 2008年度 1 教育人間科学部 2009年度 1 教育人間科学部 2010年度 2 教育人間科学部、工学部 2011年度 0 (途中放棄) 2012年度 0 (2名(法学部及び経済学部)が申請したが、修了要件を満たさず。) 2013年度 1 法学部(別に1人(法学部)が要件を満たしたが、2014年度卒業予定のため、修了認定も2014年度の予定。) 2014年度 2 法学部(2013年度に修了要件を満たしていた学生)、人文学部(別に1人(人文学部)が事実上要件を満たしたが、2015年度卒業予定のため、修了認定も2015年度の予定。) 2015年度 3 2014年度に事実上要件を満たした1人を含め、5人が申請(人文学部2、教育学部1、農学部2)。2人は修了要件を満たさず。
ほかに2人が事実上要件を満たしたが、2016年度卒業予定のため、修了認定も2016年度の予定。2016年度 2 2015年度末に事実上修了要件を満たしていた上記2名。いずれも法学部。 2017年度 1 法学部。ほかに2人(法学部、工学部)が申請したが、修了要件を満たせず。 2018年度
副専攻「平和学」の修了認定要件の一つに、卒業論文の半分程度の分量(約1万字)の「修了ペーパー」の提出があります。2012年度までに提出されたペーパーは全て積極的平和に関わるものでしたが、2013年度には消極的平和に関わるペーパー1篇が提出され、2014年度のペーパーは全て消極的平和に関わるものでした。しかし、その後はまた積極的平和に関するものが主体になっています。
教務課副専攻担当
課題別副専攻「平和学」委員会代表: グローバル教育センター(2016年3月31日をもって国際センターは廃止されました。) 宮田春夫教授
副専攻プログラム案内冊子2017年度版 (pdf, 教育・学生支援機構。学務情報システムにも掲載されています。) (
2015年春の新入生向け副専攻ガイダンスでの教育・学生支援機構のパワーポイント(pdf、約3MB)
2015年春の既履修生向け副専攻ガイダンスでの教育・学生支援機構のパワーポイント(pdf、約1.8MB)
2013年4月の副専攻ガイダンスで配布した資料(pdf 約940KB) (副専攻「平和学」のポイントを6頁で紹介)
2015年度版にアップデートした後アップデートできていません。
科目一覧と、各科目の履修者の自律的発展学習のためのページ(解説や資料のページ)へのリンク。学務情報システムのシラバスのページ、新潟大学の「研究者総覧」中の各科目担当教員の紹介ページ、担当教員個人のウェブサイトへのリンクもあります。副専攻「平和学」の全科目(Qコード科目及び副専攻「平和学」科目として指定されたその他の科目)の一覧とそれぞれのシラバスを見るのに便利です。
2011年5月24日開設。図解によるわかりやすい解説もあります。
2018年度の「平和学総合演習」「修了ペーパー」「平和学概論」の準備等のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(但し、*のものについては発注中で、3月中に入る予定です。2018年2月26日)。
2017年度の「平和学総合演習」「修了ペーパー」の準備のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2017年3月)
- Amartya Sen, Collective Choice and Social Welfare: Expanded Edition, Pengin, 2017年。1970年のCollective Choice and Social Welfareにその後の成果を追加したものです。日本における社会的選択論の最も包括的な著作である佐伯胖『決め方の論理:社会的決定理論への招待』(東京大学出版会、1980年)と併せて読むとわかりやすいかと思います。
- 田中哲也『フード・マイレージ 新版 あなたの食が地球を変える』日本評論社、2018年
- 大橋正明他『非戦・対話・NGO: 国境を越え、世代を受け継ぐ私たちの歩み』新評論、2017年
- 旗手啓介『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』講談社、2018年
- 上杉・長谷川『紛争解決学入門:理論と実践をつなぐ分析視角と思考法』大学教育出版、2016年*
- 篠田英朗『平和構築入門:その思想と方法を問いなおす』筑摩書房、2013年
- 藤原帰一・大芝亮・山田哲也(編)「平和構築・入門』有斐閣、2011年
- 福武慎太郎・堀場明子(編)『現場<フィールド>からの平和構築論:アジア地域の紛争と日本の和平関与』勁草書房、2013年
- 伊東孝之監修『平和構築へのアプローチ』吉田書店、2013年
- 山田紀彦 (編)『独裁体制における議会と正当性―中国、ラオス、ベトナム、カンボジア』アジア経済研究所、2015年
- 岩崎育夫『入門 東南アジア近現代史』講談社、2017年
- 山本敏晴『あなたのたいせつなものはなんですか?―カンボジアより』小学館、2005年
- 天川直子 (編)『カンボジアの復興・開発』アジア経済研究所、2002年
- 稲田十一『社会調査からみる途上国開発―アジア6カ国の社会変容の実像』明石書店、2017年
- 岩田正美『貧困の戦後史』筑摩書房、2017年*
- 橋本健二『新・日本の階級社会』講談社現代新書、2018年*
- 舘野雄貴『日本の児童養護施設と東南アジアの孤児院』医学と看護社、2017年*
- 西田 芳正他『児童養護施設と社会的排除-家族依存社会の臨界』解放出版社、2011年*
2016年度の「平和学入門」等のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2016年6月)
- 小泉康『グローバル・イシュー : 都市難民』ナカニシヤ出版、2016年
- 米川正子『あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで』、ちくま新書、2017年
- 滝澤三郎他『難民を知るための基礎知識―政治と人権の葛藤を越えて』明石書店、2017年
- 中嶋哲彦他 『子どもの貧困ハンドブック』もがわ出版、2016年
- 浅井春夫他 『子どもの貧困の解決へ 』新日本出版社、2016年
- 東 智美『ラオス焼畑民の暮らしと土地政策─「森」と「農地」は分けられるのか』風響社、2016年
- Yuto Kitamura他『The Political Economy of Schooling in Cambodia 2016: Issues of Quality and Equity』Palgrave Macmillan、2015年
- 広島市立大学広島平和研究所(編)『平和と安全保障を考える事典』法律文化社、2016年
- 遠藤正敬『戸籍と国籍の近現代史 : 民族・血統・日本人』明石書店、2013年
- Oliver Ramsbotham, Tom Woodhouse and Hugh Miall『Contemporary Conflict Resolution』Fourth Edition, Polity, 2016
- Jean Drèze and Amartya Sen『An uncertain glory : India and its contradictions』Penguin, 2014
2016年度の「平和学入門」の準備のため、次の図書を中央図書館に新たに入れました(2016年2月)
- Masahide Ota: This was the Battle of Okinawa 96pp. 那覇出版社、1981年
- 『記録写真集 沖縄戦と住民』207pp. 月間沖縄社(発売:新日本教育図書)、2002年(第3版)
- 沖縄県高教組教育資料センター『ガマ』編集委員会(編)『沖縄の戦跡ブック『ガマ』』改訂版、192pp. 沖縄時事出版(発売:沖縄学販)
2015年度の「平和学総合演習」、「平和学3年次演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2015年12月)
- 谷山博史(編著)『「積極的平和主義」は、紛争地になにをもたらすか?!-NGOからの警鐘』 合同出版、2015年
- 嶋田晴行『現代アフガニスタン史』明石書店、2013年
- Woodhouse, Tom/ Miall, Hugh/ Ramsbotham, Oliver/ Mitchell, Christopher, The Contemporary Conflict Resolution Reader (Paper back), Polity, 2015
他大学の平和学の教科書を中央図書館に入れました。平和学の概観を知るには良い参考になるでしょう。(2015年8月6日)
- 堀芳枝(編著)『学生のためのピース・ノート 2』、205ページ、コモンズ、2015年4月、本体価格2,100円
恵泉女学園大学の平和学の教科書の改訂版です。集団的自衛権、歴史問題、「積極的平和主義」、ヘイトスピーチ、機密保護法等、最新の課題までカバーしています。様々な大学の教員等が分担執筆して「平和」に関わる諸課題についてその課題の専門家として意慾的に論じていること、国家にとらわれない視点も大きな特徴です。2016年度から「平和学」入門の教科書とすることを検討しています。- 木戸衛一 (編) 『平和研究入門』300ページ、大阪大学出版会、2014年4月、本体価格2,300円
堀芳枝(編著)『学生のためのピース・ノート 2』に比べると網羅的に見えます。大阪大学の教員が執筆していること、日本国内の視点が強いこと及び大阪付近の事例の紹介が多いことが特徴です。
2014年度の「平和学3年次演習」、「平和学総合演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2015年2月27日)
- 谷勝英『アジアの児童労働と貧困』 ミネルヴァ書房、2000年
- 香川孝三『グローバル化の中のアジアの児童労働―国際競争にさらされる子どもの人権』明石書店、2010年
- 中村まり、山形辰史(編)『児童労働撤廃に向けて―今、私たちにできること』(アジ研選書)、アジア経済研究所、2013年
- 佐々木宏『インドにおける教育の不平等』明石書店、2011年
- 下渡敏治、上原秀樹『インドのフードシステム―経済発展とグローバル化の影響』筑波書房、2014年
- 林博史『暴力と差別としての米軍基地』かもがわ出版、2014年
- 遠藤美幸『「戦場体験」を受け継ぐということ』高文研、2014年
- 上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー 新版』岩波現代文庫、2012年
- 川口章『日本のジェンダーを考える』有斐閣、2013年
- 朴裕河『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』、朝日新聞出版、2014年
- 日野啓三『ベトナム報道』講談社文芸文庫、2012年
- 平山裕人『アイヌ史を見つめて』北海道出版企画センター、1996年
- 名嘉憲夫『領土問題から「国境画定問題」へー紛争解決論の視点から考える尖閣・竹島・北方四島』、明石書店、2013年
- Pk. Md. Motiur Rahman, Noriatsu Matsui, and Yukio Ikemoto, Dynamics of Poverty in Rural Bangladesh, Springer, 2013
- Oliver Ramsbotham, Tom Woodhouse, and Hugh Miall, Contemporary Conflict Resolution :The Prevention, Management and Transformation of Deadly Conflicts, 3rd Edition, Polity, 2011
2013-14年度の「平和学3年次演習」、「平和学総合演習」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2014年2月27日):
- 鹿島平和研究所(編)『現代国際関係の基本文書』(上)、(下)、日本評論社、2013年
- 前泊博盛『沖縄と米軍基地』角川書店、2011年
- 高橋哲朗『沖縄米軍基地データブック』沖縄探見社、2011年
- 長元朝浩、石川真生、国吉和夫『これが沖縄の米軍だー基地の島に生きる人々』高文研、1996年
- 神保哲生、宮台真司、真喜志好一、伊波洋一、大田昌秀、我部政明『沖縄の真実、ヤマトの欺瞞ー米軍基地と日本外交の軛』春秋社、2010年
- NHK取材班『基地はなぜ沖縄に集中しているのか』NHK出版、2011年
2013年度前期の「平和学入門」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入れました(2013年2月26日):
- アムネスティ・インターナショナル日本(編)『グアンタナモ収容所で何が起きているのか ー暴かれるアメリカの「反テロ」戦争ー』、合同出版、2007年
- アジア・太平洋人権情報センター『アジア・太平洋人権レビュ-』現代人文社: 1997年版から2011年版
- 1997 国連人権システムの変動
- 1998 アジアの社会発展と人権
- 1999 アジアの文化的価値と人権
- 2000 アジア・太平洋地域における社会権規約の履行と課題
- 2001 ドメスティック・バイオレンスに対する取組みと課題
- 2002 人種主義の実態と差別撤廃に向けた取組み
- 2003 障害者の権利
- 2004 企業の社会的責任と人権
- 2005 国際人権法と国際人道法の交錯
- 2006 人身売買の撤廃と被害者支援に向けた取組み
- 2007 人権をどう教えるのか
- 2008 新たな国際開発の潮流
- 2009 女性の人権の視点から見る国際結婚
- 2010 企業の社会的責任と人権の諸相
- 2011 外国にルーツをもつ子どもたち-思い・制度・展望
2012年度前期の「平和学入門」他の「平和学」科目に関わる更なる推薦図書を中央図書館に新たに入っていれました:
- Emanuel Adler and Michael Barnett (eds.) "Security Communities" Cambridge University Press, 1998 (草の根交流が外交官等による公式な交流を上回る国々の間では武力行使が無くなるとする安全保障共同体論の基本書籍。和訳はありません。)
- Keohane, Robert O. and Nye, Joseph S. "Power and Interdependence" 4th Edition, Longman, 2011 (安全保障共同体論の裏返しでもある、複合的相互依存にある国々の間では、軍事的安全保障が最上位の課題になることがなく、多様な課題を巡って多様な主体が交流し、武力で脅して政策を変更させるようなことがないとする複合的相互依存論の教科書の最新版。1977年の初版以来、和訳はありませんでした。漸く2012年8月、ミネルヴァ書房から『パワーと相互依存』として出版されましたが、これは2000年に出た第3版の訳です。第4版では、現代の状況に合わせた細かい修正等が多数行われているため、現代の若い読者には理解しやすいと思われますが、論点は、第3版と大きく変わるものではありません。)
- アマルティア・セン (著), 大門毅 (編), 東郷えりか (訳) 『アイデンティティと暴力: 運命は幻想である』(原著: Identity and Violence) 勁草書房, 2011年(「民族」、宗教、国籍、職業、趣味、卒業校、等々の多様なアイデンティティーが同一個人の中にいくつもある事実と、それを個人的、社会的その他の理由によりその時々で選択している事実を指摘。我々は、色々なアイデンティティーを使い分け、多様なアイデンティティーの多様なネットワークを更に強化することにより、生活をより豊かにし、また、紛争を避けることができる。)
- アマルティア セン (著), 池本幸生 (訳) 『正義のアイデア』(原著: The Idea of Justice) 明石書店、2011年 (人の多様な状況から、理想論で一致するのは難しい。正義論は、そのような理想を論じるのではなく、現実にある見過ごせない不正義(人間としての尊厳が確保されていないような生活など)の除去等を目指すべきであること、ムラ社会の考え方(parochial)でなく、他の世界の人たちからも広く学び、また、他の世界の人たちのことも考えること、制度があればそれで十分なのではなく、それが活用されていること、また、制度で捉えられていない規範を含めて考えるべきであること等々、実際にある見過ごせない不正義をなくすことを目指した正義論)
- 若松良樹『センの正義論―効用と権利の間で』勁草書房、306ページ、 2003年
- 西川潤・下村恭民・高橋基樹・野田真里(編著)『開発を問い直す: 転換する世界と日本の国際協力』日本評論社、2011年
- 松井彰彦・川島聡・長瀬修(編著)『障害を問い直す』東洋経済新報社、2011年 (「障害者の人権」関係)
- 瀬谷ルミ子『職業は武装解除』朝日新聞出版、2011年 (「平和学入門関係」)
- ジャン=ピエール・ボリス(著) 林昌宏(訳)『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語: 生産者を死に追いやるグローバル経済』作品社、2005年 (「平和学入門」関係)
- 清水正『青年海外協力隊がつくる日本ー選考試験、現地活動、帰国後の進路ー』創成社、2011年
- Bob Reinalda "Routledge History of International Organizations" Routledge 2009
- 小田川大典・五野井郁夫・高橋良輔(編)『国際政治哲学』
- 重冨真一(編著)『アジアの国家とNGO: 15カ国の比較研究』明石書店、2001年
- 日本国際ボランティアセンター(JVC)『NGOの時代ー平和・共生・自立』めこん、2000年
- 峯陽一・竹内進一・笹岡雄一(編)『アフリカから学ぶ』有斐閣、2010年
なお、重田康博『NGOの発展の軌跡: 国際協力NGOの発展とその専門性』明石書店、2005年の購入も予定していましたが、絶版のため入手できませんでした。
「平和学入門」関連で、2011年度には以下の推薦図書を中央図書館に新たに入れました。
- 田中優、樫田秀樹、マエキタミヤコ(編)『世界から貧しさをなくす30の方法』 合同出版、 2006年
- ヒューマンライツ・ナウ(編)『人権で世界を変える30の方法』 合同出版、2009年
- 毛利聡子『NGOから見る国際関係―グローバル市民社会への視座』 法律文化社 、2011年5月(2012年度夏には、この本を教科書として使った集中講義(8月7-10日)を毛利先生に始めて頂きました。先生の御多忙のため、概ね隔年開講を予定しています。但し、2014年度は、先生の御多忙のため開講できません。)
2012年度に新規開講の毛利聡子先生による「NGOから見る国際関係―グローバル市民社会への視座」関連の多数の推薦図書で、絶版でないものは図書館に入っています。在庫情報付き推薦図書リストはこちら(pdf、109KB、2013年2月26日改訂)
福島在住のルワンダ大虐殺体験者のKambenga Marie Louiseさん(NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長、福島市在住)の著書『空を見上げて―ルワンダの内戦そして希望―』(2010年7月1日発行、自費出版。500円。目次はこちら(pdf、83KB) (6月27日)
ルワンダの人々の生活、植民地住民どうしを争わせるためにベルギー人が生業区分であったものを「人種」として固定した事実、内戦勃発の事情、難民キャンプでの生活、日本でのJICA研修の時や難民キャンプの生活で気づかされた教育の重要性等。
副専攻「平和学」委員会代表・宮田がまとめて取り寄せました。孤児なども受け入れている彼女の学校の運営費になります。希望者はお知らせ下さい。なお、本学図書館にも1冊だけ寄贈してあります。
NPO法人ルワンダの教育を考える会の活動等については次のところを見て下さい。そこにある「ウムチョムイーザ学園」が、彼女がルワンダに作り、運営している学校です:
http://www.rwanda-npo.org/
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