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新潟県内で最も広く読まれている新潟日報の2007年10月16日版に、この訪問・交流の結果を基に、「開発」と何かを論じた投稿を代表の高橋拓也が行いました。
 
 
投稿テキスト
 
マダガスカルは、サルのアイアイ、大きなバオバブの木などで知られる自然豊かな国で、訪れる日本人も増えている。一方、国民の6割以上が1日1ドル以下で生活し、「貧困国」といわれる。2週間の滞在期間中、国際協力機構(JICA)事務所、政府系機関、非政府組織(NGO)やプロジェクトを訪問した。

日本の青年海外協力隊員一人が派遣されている村が、最も印象に残る。貧困を想像していた僕が見たのは平和な農村風景で、飢餓や栄養失調で村民が日々死んでいくということは全くなかった。

マダガスカルは稲作が盛んで、世界でも有数の米消費国だ。訪れた村ではふかしたタロイモ、野菜のスープ、ご飯というフルコースを振る舞ってくれた。その食事内容からは一見、彼らが幸福そうに見えた。

しかし、広い意味での社会資本整備に目を移せば問題が見えてくる。小学校には十分な教材も、サッカーボールを買うお金もなく、校舎は雨漏りしたまま。正式な教員は校長しか配置できていない。農村には電気はおろか井戸もなく、汚れた水を飲んでいるのが普通。医療体制は整わず、離れた町の医者に行こうにも道路がない状況だ。

同国全体でみると、出生児1,000人のうち123人が五歳未満で死亡(日本は4人)し、10万件の出産があれば550件で母親が死亡(同10件)している。

教育や医療が不十分なため、自分の能力を発揮して生活向上できないことこそが、実際に見えてきた「貧困」だった。「1日1ドル以下の生活」のイメージと現実との大きな差、現場に行って初めて分かるごとが無数にある。僕はこれからも、何らかの形で途上国とかかわっていくだろう。