6. 9月14日(金) 村に青年海外協力隊員を訪ねる

9月14日(金)

アンタナナリボから車で1時間ほど行き、更に悪路を30分ほど行ったところにあるごく小さな村アンブヒチャンガヌの小学校に派遣されている青年海外協力隊員を訪問。

そのまま、夕刻には、アンダシベの国立公園のすぐ外にある宿へ。


途中の風景

小学校の校舎(左)とトイレ。トイレは傷んでいる。
また、生徒はほとんど使わないとのこと。
2年前にはなかったバスケットボールのゴールが
協力隊員の音頭取りで手作りされていた。

( (c)Takahashi Toshiaki)

電気もない村である上、窓も大きくないので、
暗い教室。教室数が足りないので、2学年一緒に授業。
急に地域の先生方の会議が入ったため、
この日学校は臨時休校。
( (c)Takahashi Toshiaki)

環境教育のためのポスター。
( (c)Takahashi Toshiaki)

教室で、協力隊員から説明して頂く。

雨漏りのために天井がかなり傷んでいる。

学校の運営費がないので、協力隊員の音頭取りで、
村の有志が、首都で売るための野菜を栽l培。しかし、
首都まで売りに行く交通費が工面できないため、
これまでのところ隊員がホテル等に売りに行っている。
初代隊員がアスパラガスで始めた野菜の種類は、
2代目隊員となり、かなり広がっていた。

2年前の訪問時には右のようにきれいだった隊員のトイレは、屋根も崩れ落ち、壁もかなり崩れきていて、
見る影もなかった。雨期にはどうしているのだろうか。隊員個人は非情に明るく、元気だが、
住まいも天井が低く、テントのような状態。住まいの条件は悪い。

ちょうど隊員の住まいの水がなくなっていたので、
みんなで水汲み体験をさせてもらった。
水源から溝が掘られて、集落に比較的近いここまで水が
引かれている。水は少し濁っている。村の人達はそれを
そのまま飲んでいるとのこと。隊員には、JICAから
浄水器が与えられている。

村の女性は、頭に乗せた水から手を離し、
片手に荷物、もう片方の腕で子供を抱くなどしているのが
普通。隊員はまだ片手でバケツを支えながら歩く。
( (c)Takeuchi)

首の後ろにこぶのある、マダガスカルで一般的な
ゼブ牛とすれ違う。

この村の人達は畑作に熱心に取り組んでいる。
段々畑を作り、更に段のそれぞれに溝と水を
貯める穴を掘って、少ない降水量に対処している。
この畑作りは、他の集落に比べてかなり熱心。

ニンニクの植え付けに精を出している農家の方にお話を
伺う学生。

( (c)Takahashi Toshiaki)

自給自足型の村で隊員が自炊することは難しく、
初代隊員に引き続き、集落内のあるお宅で食事をさせて
頂いている。我々も、昼食用に持参のサンドイッチに
加えて、その家の方のご飯と野菜スープ、タロイモ等を
一緒に戸外で頂いた。

村の方から頂いた昼食。たくさんのご飯(伝統の赤米)、
タロイモ、野菜のスープ。隊員によれば、野菜のスープに
たくさんの豆が入っている点、いつもよりも豪華とのこと。
( (c)Sakamaki)


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